「80歳まで生きれば世界旅行のチケットを受け取れます」「妻が死亡したら夫には介護施設への入居権が与えられます」――。生命保険で保険金を受け取る代わりに、特定の商品やサービスも受け取れる可能性が出てきた。商法の保険契約にかかわる規定(保険法)の見直しを進めている法制審議会保険法部会が8日に公表した中間試案に盛り込んだ。
現行法は、生命保険と傷害疾病保険は、死亡時や病気やけがをした時に「支払った保険料に見合う現金を給付する」旨を定め、現金以外の給付を許していない。ただ、高齢化社会が進むなかで「死ぬ間際や死亡時に大金が入っても仕方がない」という声が高まり、保険業界からも見直しの要望が出ていた。
部会の議論では、親族の死亡時や一定の年齢まで元気で生きた場合に商品やサービスを受け取れる生命保険のほか、「加入者が『要介護1』になったら在宅介護のサービスを週1回受けられる」といった疾病保険についてのアイデアも委員から出たという。
一方で、支払った保険料に見合う価値がある商品やサービスが給付されるように保障することができるのかどうか懸念する声も出ている。保険料よりも価値の低い物だと加入者に不利益が生じる恐れがある。業者が契約数を伸ばすために価値以上の物の給付を約束し、結局、給付しきれずに経営破綻(はたん)につながる場合も起こりえる。
部会は、こうした慎重論も踏まえて丁寧な制度設計の議論を続けることにしている。法務省は来年の通常国会への改正案提出を目指している。 情報元 朝日新聞
保険金の支払いが現金ではなくて、商品やサービスにするという発想にチョット驚きました、それだけ各保管会社のサービス合戦が激しいということなのでしょうか。
もしこれが実現したら、保険会社のCMで熾烈なサービス合戦が展開されるんだろうなぁ~。
でも、考えてみるとサービスや商品というのはお金があれば買える訳だから、あえてお金じゃなくて、サービスや賞品にする人がどれだけいるのかなぁ~と考えてしまいます。
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